バドミントン部OBが『はねバド!』を観て思ったこと。

©2018 濱田浩輔・講談社/「はねバド!」製作委員会

女の子が楽しくバドミントンをする・・・、というシーンはほとんど見当たらないアニメ『はねバド!』を視聴しました。顔芸が半端ないのですが、本気でスポーツしてる人はみんなあんな顔になるのです。

つい先日、最終回の放送があってそれに合わせて全話見ました。中学・高校でバドミントン部だったので色々と、このアニメで思い出すことがあって記事の投稿にあたっております。

この投稿は、アニメ・マンガ『はねバド!』のネタバレを含みます!
ご注意あれっ!

はねバド! あらすじ

少女たちが飛んで、跳ねて、駆ける―!!

インターハイを目指す、県立北小町高校バドミントン部の軌跡を描いた、マンガ「はねバド!」(濱田浩輔/講談社『good!アフタヌーン』連載)が待望のアニメ化!!

運動神経抜群だが、なぜかバドミントンを避ける1年生「羽咲綾乃」。日本一を目指し、日夜練習に明け暮れる3年生の「荒垣なぎさ」。部を支える仲間やコーチ、そして個性溢れるライバルたち。

超高速で舞う羽根(シャトル)に想いを乗せて、青春バドミントンストーリー開幕!!

引用: http://hanebad.com/intro/
©2018 濱田浩輔・講談社/「はねバド!」製作委員会

久しぶりにスポコンのアニメを見ました。

バドミントンってほのぼのしたスポーツだと思われがちですが、実際はこんなアニメの感じのスポーツで心理戦が肝のスポーツになっております。

同時期に見ている「あそびあそばせ」と比較すると、女子高生ライフってこんなに幅広いんだなーっと思わされます。うん。

青春バドミントンストーリーなので、恋愛要素かなり控えめでガッツリスポーツです。美少女アニメは恋愛要素に傾きがちですが、そんなものはありません。熱くて泣ける青春を届けてくれるアニメだと思いました。

バドミントン部OB/OGなら分かる、
「羽咲綾乃」のリアリティ

©2018 濱田浩輔・講談社/「はねバド!」製作委員会

アニメを見ている人ならわかると思いますが、羽咲綾乃の性格がなかなかにクズってます。実力が圧倒的だからこそ、周りを見下す発言やクズ行動をとっています。

中学高校でバドミントン部に所属していた人ならわかるのですが、「こういうやつはいる」んですよね。

圧倒的な実力とセンスをもっているプレイヤーは、ほかのプレイヤーの悪い点を見つけるのが上手なんですよ。そこを詰めていくことで勝利するんです。あとムダが嫌いです。

私が高校生の時にも全国大会で活躍していた先輩がいたのですが、性格が悪いというわけではなく「勝利にひたむき」だからこそ、甘いポイントや勝利に貪欲でない選手やチームメイトに対しては厳しかった印象です。羽咲綾乃はその究極体なんでしょう。

↑の画像の彼女、美少女なんですが最終回ではこんな感じ↓

©2018 濱田浩輔・講談社/「はねバド!」製作委員会

バドミントンのシングルスで終盤は実際これよりヤバい顔になります。顔なんか気にしてるフェーズじゃないです。

作画上手だなって感心しました。

綾乃は「どんな球でも拾いに行ける」プレイヤーですが、実際のバドミントンプレイヤーでこういうプレイヤーは非常に「魅せてくれる」プレイヤーが多いです。

そんな球を拾えるのか!?

という、神プレーを見せてくれる人が現実世界にもいるので、是非、日本代表のプレイヤーの皆さんを見ていただきたいです。(桃田選手は別次元。)

試合の展開と動きがリアル

特にリアルだなって思ったのは、心理的なゲームを見せる「芹ヶ谷薫子」の存在です。バドミントンは「フェイク」返球で相手の足を止めさせることが非常に重要です。想定していた場所に返球が来ないと、足が動かずに球を拾うことができないのです。

ある程度の想定をしていないと、試合のペースを奪えずに敗退するので。そこで芹ヶ谷というプレイヤ―をみて、このアニメ「ガチ」だと気づきました。(ネタキャラにしか見えない風貌なのに!!)

©2018 濱田浩輔・講談社/「はねバド!」製作委員会

綾乃との口先でのやりとりは正に傑作でした。それでも切れないライバル的な絆にも涙が出ます。

高校女子バドミントンだと、男子並みの重くて早いスマッシュを打てるプレイヤーが多くないので、心理戦で粘り勝ちする選手が多かった印象なので、計算強い芹ヶ谷は女子高生プレイヤーとして、やけにリアルです。綾乃は性格的に、むしろ男子高校生的な感じです。

アニメでは、ラリーの試合運びの魅せ方が非常にうまくて、どの試合も緊迫感があり分かりやすく面白かった印象です。紙芝居的なアニメになっていると書いている人がいましたが、だからこそ脳内補完でむしろ面白く感じられる作りになっていたんでしょうね。

観ていない方は、ぜひチェックしていただきたい!芹ヶ谷 vs. 綾乃!

最終話でボロ泣き

スポーツで熱すぎて泣ける気持ちを思い出しました。

©2018 濱田浩輔・講談社/「はねバド!」製作委員会

アニメ最終話では、なぎさvs綾乃で県大会の決勝シングルの状況をお送りしたわけですが、この勝負が熱くて泣ける!

綾乃が「なぎさちゃんに勝ちたい!」と言った時のBGMがカッコよすぎませんか。

アニメ上では、綾乃はむしろヒール的な悪役オーラがすごくて、チームメイトからも恐れられているわけですが最終話でひっくり返してくれましたね。チームメイトからも観客からも「エール」をもらえる、そんな魅力のある1選手としてコートに立っている綾乃をみると涙がでます。

わたしが高校生の時には、同じ高校の先輩が県大会を優勝していました。決勝戦で熱い試合を繰り広げる先輩の姿を見て思ったのは、

「バドミントン」やりたい!バドミントン好き!

そんな気持ちでしたが、今回のアニメをみてまたそんな気持ちになりました。熱い試合をみていると、プレイヤーの一生懸命で満身創痍で繰り広げる試合の姿に心打たれるんですよね。

「はねバド!」は、そんな高校生バドミントンのリアルを映してくれる素敵なアニメだと思いました!マンガぜったいみるよ!

あとがき、バドミントンのリアル

バドミントンは室内スポーツです、室外でやると風が強くてシャトルがどっかにいきます。あと室内アリーナでないとうまくステップ踏めないのです。

室内スポーツでもかなり地獄の部類のスポーツです、なぜならシャトルで試合する時間なんて練習時間(筋トレ・ランニング・あと名前忘れた)と比較すると大体、1対9ぐらいの割合でずっと練習ですからね・・・。

夏は室内締め切りで黒カーテンで遮光。室内35℃越えのムレムレ状態で試合練習ですから、けっこう熱中症になります。気を付けてプレイしましょう。

でも楽しいよ!なにより、プレーするのも見るのも大好きになるよ!

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