2006-2008年に放送された「コードギアス反逆のルルーシュ」をHuluで一気見しました。
10年ぐらい前の作品だったので、コードギアスを見る前に
内容も作画も古いのでは?
と思ってました。ええ、近年のアニメ作品を見慣れていたのでいくら昔の名作としても色あせるものでしょう。
見る前のコードギアスの印象といえば、「10年前のロボアニメ、とにかく評価は高い」みたいな、ざっくりとしたことしか知りませんでした。近年のロボアニメとか、作画ぬるぬるじゃなかったかな?とか思って、完全に下にみてました。
見終わった今、もーーーーーれつに感動しております!「古い作品やん」と思い込んでいた自分をぶん殴りたいです。
今回は色あせない名作「コードギアス反逆のルルーシュ」の感想を残したいと思います。
引用元: http://www.geass.jp/first/index.html
Copyright: ©SUNRISE/PROJECT GEASS Character Design©2006 CLAMP・S
コンテンツ
ざっくりとしたストーリー
世界統治を目指す大国ブリタニア。ブリタニアはその勢力を伸ばし、日本を植民地化することに成功した。
ルルーシュはブリタニア皇帝の息子、彼は自分自身が皇族であることを世間から隠し、妹のナナリーと共に、エリア11(旧日本)で学園生活を送っていた。
そんなルルーシュは、とある事件からC.C.という女性を出会い「ギアス」という特別な力を得て、大国ブリタニアに立ち向かう。
というのがざっくりとした導入部だった覚えがあります。
ルルーシュはここから、ブリタニアに反逆したい人たちの協力を得つつ、ブリタニアやブリタニアと協力する諸国と戦っていきます。
ルルーシュという存在が世界をかき回し、とめどない戦争を生み出し、数えきれない、かけがえのない人々が死にゆきます。
登場人物それぞれのストーリーと世界の命運が複雑に絡み合う
コードギアスはロボアニメではなく、人間ドラマでした。
登場人物たちがお互いに、敵・味方として関係性を築いていくのですがその関係性がコロコロ変わっていきます。
その変動の中心には必ずルルーシュがいます。ルルーシュとルルーシュに関わる人々が様々な死を引き起こしていきます。
ルルーシュにとって大事な人は、大体死ぬか、敵になります!
ルルーシュ悪役やん!?と思われるかもしれませんが、ルルーシュは覚悟を何度も持ち直して人を壊して殺していくことを選んでいます。
世界を創る人として「未来のためのストーリー」を実行しているのです。
正直、コードギアスは見ている人のメンタルはボロボロになります。素敵な登場人物が最悪な形で死んでゆくので、見てられないと思う人も多いでしょう。
Happy End/Bad Endとか区別できない
コードギアスR2を最後まで見たときに、このアニメのエンディングが果たしてハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか考えさせられます。
ルルーシュは目的を果たし「明日のある世界」を創成したわけですが、本人は大剣に貫かれて死にます(?)し、登場人物はこれまでの戦争と大切な人の死で疲弊しきっています。
ルルーシュの死をもって戦争の中枢を担った、ほとんどの重要人物が「ルルーシュの本当の目的」に気づきました。
ルルーシュの本当の目的とは
世界を武力・権力で統一し、自信の独裁を完成させる。そして世界から嫌われる。
そんな自分を英雄が殺害する。その英雄を中心に、戦争に疲弊した国々は民主制を確立する。
終わりに近づくにつれて、とにかく胸が締め付けられる。
これまでの投稿内容でお分かりかと思いますが、コードギアスは悲劇の連続です。ルルーシュはもちろん、ほかの登場人物も悲劇に打ちのめされて、その都度、決意を新たに踏み出しています。
そんな中でも極めつけに胸が締め付けられるシーンがありました。
ルルーシュを愛した女性が死んだシーン
ルルーシュの通う学園の同級生で、シャーリーという女生徒がいます。
彼女はとにかくルルーシュが大好きです。
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シャーリーはルルーシュの引き起こした戦争の結果、父を失います。父の仇がルルーシュだと知ってなお、シャーリーはルルーシュのことが好きでした。
シャーリーはルルーシュが戦争の首謀者であることを知ったため、ギアスという特別な能力をもった人々(ルルーシュを含む)によって記憶を操作され、ルルーシュのこと、ルルーシュの記憶を何度も失います。
がしかし、それでも必ずルルーシュのことが好きになります。
そして戦争の首謀者のルルーシュが、一人ぼっちであることに気づくのです。一人ですべてを抱えているルルーシュを支えたい。それがたとえ、父の仇であったとしても。
シャーリーは、そんな思いを抱えながら殺されました。死ぬ間際に現れたルルーシュに対して、自分がルルーシュを好きになることを「運命」と言う彼女に、涙が止まりませんでした。
ルルーシュが英雄によって殺害されたシーン
戦争に勝利し、世界征服を果たしたルルーシュは「世界の王でありながら敵」というポジションを確立します。
これまでにルルーシュが愛した人々、そしてルルーシュを信頼していた人々はルルーシュを憎しみ、恨み、そしてルルーシュとの過去を悔やみます。
そうして憎しみを集めた独裁者は、英雄によって殺されます。
ルルーシュの目的に感づいた人物(特にルルーシュとの関りが深かった人々)は、ルルーシュの目的に気づいた時点で自分が敵対視していたことに関して、やりきれない気持ちになりました。
ルルーシュは自分自身の尊厳と命を引き換えに、世界に明日を生み出したのです。
ルルーシュがやり遂げたこと、そしてルルーシュが常に悲劇に巻き込まれながら死んでいったことに涙しかでません。
世界最悪で最高の悪役となりました。
続編が2019年に公開らしい
コードギアスを見終わって知ったのですが、映画で続編が2019年に公開らしいです。
引用元: http://www.geass.jp/
Copyright:©SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design ©2006-2018 CLAMP・ST
題: コードギアス 復活のルルーシュ
公開予定日: 2019年 2月頃
とのことです。正直、R2の終わりがあれだけ感動的でまとまっていたので無理に広げなくてよいと思います。
タイトルからみるに、ルルーシュ生き返るんですよね。これまでの感動、返してください。
まどマギのときも、新編ですごくモヤモヤした気持ちになったので(素晴らしかったけども!)・・・。
多分、みることになるとは思いますが・・・w