「時かけ」の、ある英語フレーズの意味を(一応、アメリカの大学出身)の私が解釈してみました。
時をかける少女の映画を見た人のために書きました。
注意: 映画「時をかける少女」のネタバレを含みます。
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画像引用元: https://promo.kadokawa.co.jp/tokikake/#firstPage Copyright: 「時をかける少女」製作委員会2006
「時をかける少女」を見た方は、ある英語のフレーズが度々登場していたことを覚えていると思います。
「Time waits for no one」
直訳: 時は、誰も待たない
「時かけ」で、たびたび紹介された英文。このフレーズが途中で気になって「どういう意味なんだろう?」と思った人も少なくないはず。
英語がそこそこ話せる私も「どういうことなんだ?」と、首をかしげました。
今回は、このフレーズを映画のストーリーに合わせて解釈し、時かけをもっと楽しみましょう
英語の意味をそのまま訳してしまうと解釈が難しいのですが、映画の内容と照らし合わせるとメッセージになっていることに気づきます。
“Time waits for no one”
= 望む未来に向かって進むこと
「時かけ」では、主人公・真琴の葛藤が描かれています。
夏休みをくりかえすことで、千昭や功介とずっと楽しく過ごせると思っていた真琴は、タイムリープの中でとりかえしのつかないトラブルを引き起こしていきます。
最たるものとして「千昭との別れ」があげられます。
時を巻き戻しても変えられないことがある
そんな状況に置かれた真琴は”Time waits for no one” = 時は誰も待たないという フレーズを目にします。
待っていても何も変わらない。
真琴は英語フレーズをそう解釈したのかもしれません。そして真琴は“じゃあ、私は突き進む”と決意するわけです。
真琴は、自分自身の未来を信じて突き進む決意をしていました。
この決意が受け取れるのは真琴は千昭との別れのシーンです。
このラストシーンで真琴は千昭を引き留めるようなことはしませんでした。また、真琴は千昭の「未来で待ってる」という言葉に対して「走っていく。」と返しています。
自分自身と自分の未来を信じて「走っていく」とは、感動しますよね・・・。
まとめ
以上を踏まえると下記のような解釈になります。

真琴としては、一見このネガティブに思えるフレーズを見て際に、逆に奮い立たされたのかもしれません。
映画感想
子供の頃から幾度となく放送されていた作品だったので概要に関しては覚えていたのですが、大人になってからラストの受け取り方が変わりました。
青春と夏の切なさが目立つ作品だと思っていましたし、エンディングも悲しいものだと思っていました。
改めて見てみると、むしろポジティブな終わり方で、将来に期待を持たせてくれるエンディングだったので、非常に感慨深く思いました。
細田守作品はどれも好きなので、2018年7月20日公開の「未来のミライ」も見に行ってきます。(2018年7月21日現在)